京都府の中学校美術の教員採用試験を受験する方にとって、
「美術の実技試験では何をするの?」
「デッサンは出る?」
「水彩画も練習したほうがいい?」
「過去にはどんなモチーフが出たの?」
という疑問は気になるところではないでしょうか。
そこで今回は、京都府教育委員会が公開している過去の実施要項や実技試験に関する資料、さらに過去の受験情報などを調べ、京都府の中学校美術の実技試験ではどのような課題が行われてきたのかを整理しました。
京都府の美術実技は何をする?
京都府の過去の実施要項を調べると、非常に重要な情報が見つかります。
平成29年度の京都府公立学校教員採用選考試験では、中学校美術の実技内容が、
「デッサン及び水彩画」
と明記されています。
これは京都府の実技対策を考えるうえで非常に重要です。
つまり、単純な鉛筆デッサンだけを練習しておけばよいわけではありません。
必要になるのは、
- デッサン
- 水彩画
- 観察力
- 形態把握
- 明暗表現
- 色彩表現
- 構図
- 時間内に作品を完成させる力
などです。
過去の実技内容を年度別に整理
ネット上で確認できる資料をできるだけ遡って調査すると、次のように整理できます。
| 年度 | 京都府・中学校美術の実技内容 | 具体的なモチーフ |
|---|---|---|
| 令和8年度採用(令和7年度実施) | 美術に関する実技 | 公式資料で具体的モチーフは確認できず |
| 令和7年度採用(令和6年度実施) | 美術に関する実技 | 公式資料で具体的モチーフは確認できず |
| 令和6年度採用(令和5年度実施) | 美術に関する実技 | 公式資料で具体的モチーフは確認できず |
| 令和5年度採用(令和4年度実施) | 美術に関する実技 | 公式資料で具体的モチーフは確認できず |
| 平成29年度採用(平成28年度実施) | デッサン及び水彩画 | 具体的モチーフは確認できず |
| 平成26年度採用頃 | 美術実技あり | 具体的内容・モチーフは確認できず |
近年の京都府の実施要項では、中学校美術の実技試験自体は確認できますが、公式資料では「美術に関する実技」といった表現にとどまり、実際に何を描いたのかまでは公開されていないケースが多いです。
具体的な「モチーフ」はどこまで分かっている?
ここが京都府の実技試験を調べるうえで難しいところです。
東京都の場合、古い受験者ブログなどに、
- ハンガー
- 電球
- 缶
- 羽
- 紙袋
など、かなり具体的なモチーフが残っています。
一方、京都府については、
「平成○年度は○○と○○だった」
という形で信頼できる情報がネット上に残っているケースが非常に少ないです。
そのため、
「京都府では瓶が出やすい」
「京都府では缶が定番」
などと断定することはできません。
では、京都府の実技対策はどうすればいい?
具体的なモチーフが分からないからこそ、
「モチーフを当てる」より「どんなモチーフでも描けるようにする」
ことが重要になります。
特に京都府の場合は、過去に「デッサン及び水彩画」と明記されているため、次のような基礎練習をしておくとよいでしょう。
① 鉛筆デッサン
まずはデッサンです。
特に、
- 立方体
- 直方体
- 円柱
- 球
- 円錐
といった基本形をしっかり描けるようにしましょう。
② 水彩画
デッサンだけではなく、水彩にも慣れておきましょう。
水彩では、
- 水分量
- 絵の具の濃淡
- 色の重ね方
- 混色
- にじみ
- ぼかし
- 素材感
などを意識する必要があります。
特に教員採用試験では、単に「きれいな色を塗る」のではなく、
立体感を色彩によって表現すること
が重要です。
③ 静物画
具体的なモチーフが公開されていなくても、静物画の練習は非常におすすめです。
京都府対策で練習しておきたいモチーフ
過去の具体的なモチーフを十分に確認できないため、以下は「過去に確認されたモチーフ一覧」ではありません。
京都府の実技対策としておすすめする練習モチーフです。
金属
- 缶
- スプーン
- フォーク
- クリップ
- ハンガー
- 金属製の容器
金属は光沢や反射を表現する練習になります。
ガラス
- ガラス瓶
- コップ
- 透明な容器
透明なものは非常に難しいので、早めに練習しておきましょう。
紙
- 箱
- 紙袋
- コピー用紙
- 紙コップ
- 新聞紙
紙は折り目やシワを表現する練習に向いています。
布
- タオル
- 手ぬぐい
- ハンカチ
- 布
布はシワや柔らかさを表現する練習になります。
球体
- ボール
- 果物
- 電球
球体は明暗によって立体感を表現する練習に最適です。
京都府の美術実技では「基礎力」が重要
京都府の過去資料を見ると、少なくとも平成29年度には「デッサン及び水彩画」という非常に基礎的な実技が設定されていました。
これは、
- 観察する
- 形を取る
- 明暗を表現する
- 色を扱う
- 立体感を出す
という、美術の基本技能が重要であることを示しています。
そのため、奇抜な表現を練習するよりも、
「見たものを正確に描く」
という基本を徹底することをおすすめします。
京都府の実技試験は何点?
京都府の過去の実施要項では、中学校美術を含む実技試験は100点満点とされています。令和5年度の実施要項でも、中学校の音楽・美術・保健体育・技術・家庭・英語などの実技試験について各100点満点とされています。
つまり、実技試験は決しておまけの試験ではありません。
しっかりと対策しておく必要があります。
京都府の実技試験はいつ行われる?
近年の京都府では、実技試験は第2次試験で実施されています。
例えば令和8年度採用試験では、中学校美術の実技試験が令和7年8月15日に実施されました。
令和7年度採用試験でも、中学校美術の実技試験は令和6年8月16日に実施されています。
したがって、一次試験が終わってから実技対策を始める場合、あまり時間が残らない可能性があります。
デッサンに自信がない人は、できるだけ早く練習を始めておきましょう。
京都府と京都市は別なので注意!
ここは京都を受験する人が特に注意したいポイントです。
京都府の公立学校
と
京都市立学校
は、教員採用試験の実施主体が異なります。
京都府教育委員会は、京都市立学校を除く京都府内の公立学校を対象に教員採用選考を実施しています。過去の京都府の実施要項にも、京都市立学校は対象外であることが明記されています。
一方、京都市には独自の教員採用試験があります。
京都市教育委員会も過去の募集要項・試験結果を別ページで公開しています。
したがって、
「京都府の試験」と「京都市の試験」を同じものとして扱わない
ことが重要です。
まとめ|京都府の美術実技は「デッサン+水彩」を重点的に!
今回、京都府の中学校美術の教員採用試験について過去の資料を調べました。
「今年は○○が出る!」と予想するよりも、「何が出ても対応できる力」をつけること
が重要です。
まずは、
瓶・缶・箱・布・カップ・果物・金属製品
など、身近なものを使って練習してみましょう。
そして、最終的には複数のモチーフを組み合わせ、デッサンから水彩による着彩までを時間内に完成させる練習をしてください。
参考資料
京都府教育委員会は、現在も年度ごとの教員採用選考試験の実施要項や第2次試験の日程などを公開しています。令和9年度採用試験についても実施要項が公開されています。
過去の平成29年度実施要項では、中学校美術の実技内容が「デッサン及び水彩画」と明記されています。
また、近年の令和5~8年度採用試験でも、中学校美術は第2次試験の実技試験対象となっています。
※教員採用試験は年度によって実施内容が変更される場合があります。この記事は過去の傾向を知るための参考資料として利用し、受験する年度の最新の実施要項を必ず確認してください。
