「教員採用試験に受かりやすい県はどこ?」
「できるだけ倍率の低い自治体を受験したい」
教員採用試験を受験する人の中には、このように考えている人も多いのではないでしょうか。
教員採用試験は、自治体や校種によって倍率が大きく異なります。
この記事では、最新の倍率をもとに、小学校・中学校・高校それぞれで比較的倍率が低い自治体を紹介します。
小学校の低倍率自治体
| 順位 | 自治体 | 小学校倍率 |
|---|---|---|
| 1位 | 佐賀県 | 0.9倍 |
| 2位 | 福島県 | 1.1倍 |
| 2位 | 熊本県 | 1.1倍 |
| 4位 | 青森県 | 1.2倍 |
| 4位 | 秋田県 | 1.2倍 |
| 4位 | 長崎県 | 1.2倍 |
| 7位 | 宮崎県 | 1.2倍 |
| 8位 | 山梨県 | 1.3倍 |
| 9位 | 山形県 | 1.4倍 |
| 9位 | 新潟県 | 1.4倍 |
| 9位 | 愛媛県 | 1.4倍 |
| 12位 | 北海道 | 1.5倍 |
| 12位 | 千葉県 | 1.5倍 |
※令和8年度の倍率速報をもとにした比較。
小学校では、1倍台前半の自治体が複数あります。
特に佐賀県は0.9倍となっており、倍率だけを見ると非常に低い水準です。
ただし、倍率1倍未満だから誰でも合格できるという意味ではありません。
採用予定者数や受験者数の変化によって倍率は毎年変動するため、受験する年度の募集要項を確認する必要があります。
小学校はなぜ受かりやすい?
小学校教員の倍率が比較的低い理由の一つとして、採用人数が多いことが挙げられます。
小学校では基本的に学級担任制が中心となるため、一定数の教員を継続的に採用する必要があります。
また、教員の大量退職などを背景として、採用者数が増加してきました。
その結果、小学校の採用倍率は長期的に低下しています。
文部科学省の資料でも、近年の教員採用試験では採用倍率が低下傾向にあり、大量退職などに伴う採用者数の増加が大きな要因となっているとされています。
【中学校】教員採用試験で受かりやすい県ランキング
中学校の全国平均倍率は、令和8年度で2.9倍です。
小学校より高くなっていますが、過去5年間では4.0倍から2.9倍まで低下しています。
中学校の低倍率自治体
| 順位 | 自治体 | 中学校倍率 |
|---|---|---|
| 1位 | 佐賀県 | 1.3倍 |
| 2位 | 新潟県 | 1.5倍 |
| 3位 | 鹿児島県 | 1.8倍 |
| 4位 | 北海道 | 1.8倍 |
| 5位 | 福島県 | 2.0倍 |
| 5位 | 山口県 | 2.0倍 |
| 5位 | 熊本県 | 2.0倍 |
| 8位 | 長崎県 | 2.1倍 |
| 8位 | 愛媛県 | 2.1倍 |
| 10位 | 岩手県 | 2.2倍 |
※令和8年度の倍率速報をもとにした比較。
中学校では佐賀県が1.3倍と最も低く、新潟県も1.5倍と低い水準になっています。
一方で、静岡県6.1倍、高知県6.1倍、鳥取県6.4倍など、高倍率の自治体もあります。
つまり、中学校は自治体による差が非常に大きいといえます。
中学校は「教科」によって倍率が変わる
中学校の場合、自治体だけでなく教科による違いにも注意が必要です。
令和8年度の全国平均を見ると、
| 教科 | 全国平均倍率 |
|---|---|
| 理科 | 1.7倍 |
| 家庭 | 1.7倍 |
| 技術 | 1.5倍 |
| 数学 | 2.4倍 |
| 英語 | 2.1倍 |
| 国語 | 2.2倍 |
| 美術 | 2.1倍 |
| 音楽 | 3.1倍 |
| 社会 | 4.2倍 |
| 保健体育 | 5.8倍 |
となっています。
このように、中学校では**「どの県を受験するか」だけでなく、「どの教科で受験するか」も重要**です。
【高校】教員採用試験で受かりやすい県ランキング
高校の教員採用試験は、小学校や中学校と比較するとかなり高倍率です。
令和8年度の全国平均は4.2倍でした。
過去5年間では5.9倍から4.2倍まで低下していますが、それでも小学校や中学校より高い水準です。
高校の低倍率自治体
| 順位 | 自治体 | 高校倍率 |
|---|---|---|
| 1位 | 石川県 | 1.2倍 |
| 2位 | 東京都 | 1.4倍 |
| 3位 | 新潟県 | 2.7倍 |
| 4位 | 愛媛県 | 2.7倍 |
| 5位 | 長崎県 | 2.6倍 |
| 6位 | 北海道 | 2.4倍 |
| 7位 | 群馬県 | 2.4倍 |
| 8位 | 富山県 | 1.7倍 |
| 9位 | 福井県 | 1.7倍 |
| 10位 | 山口県 | 3.5倍 |
※令和8年度の倍率速報をもとにした比較。自治体によって中高共通で選考している場合があります。
高校では、自治体による倍率差がかなり大きくなっています。
例えば、石川県1.2倍、東京都1.4倍に対して、沖縄県8.4倍、島根県7.4倍、鳥取県7.1倍、青森県7.0倍となっています。
高校は「教科別倍率」を必ず確認しよう
高校は、特に教科による倍率差が大きい校種です。
令和8年度の全国平均では、
| 教科 | 全国平均倍率 |
|---|---|
| 水産 | 1.5倍 |
| 看護 | 1.9倍 |
| 工業 | 2.0倍 |
| 農業 | 2.6倍 |
| 英語 | 2.5倍 |
| 国語 | 2.7倍 |
| 家庭 | 2.9倍 |
| 商業 | 3.2倍 |
| 理科 | 3.8倍 |
| 情報 | 4.3倍 |
| 数学 | 4.7倍 |
| 音楽 | 5.0倍 |
| 美術 | 5.1倍 |
| 地歴 | 5.9倍 |
| 公民 | 6.4倍 |
| 保健体育 | 10.4倍 |
となっています。
そのため、高校を受験する場合は、
「高校は倍率が高いから無理」
と考えるのではなく、自分が受験する教科の倍率まで確認することが重要です。
教員採用試験は「倍率」だけでなく「採用人数」も見る
受験先を選ぶときには、倍率だけではなく採用予定人数も確認しましょう。
例えば、
「倍率2倍」
と聞くとかなり低く感じますが、採用予定人数が少なければ、数人の受験者数の変化だけで倍率が大きく変わる可能性があります。
反対に、採用予定人数が多い自治体では、一定数の受験者がいても倍率が低くなることがあります。
そのため、
倍率+受験者数+採用予定者数
をセットで確認するのがおすすめです。
「倍率が低い=簡単」ではない
教員採用試験を受験する際に、最も注意したいのが、
倍率だけを見て「簡単そう」と判断しないこと
です。
例えば倍率が1.5倍だったとしても、受験者の全員が同じレベルというわけではありません。
また、倍率はあくまで「受験者数÷採用者数」に基づく競争率であり、試験問題の難易度や合格基準そのものを表す数字ではありません。
そのため、
「倍率が低いから勉強しなくても大丈夫」
という考え方は危険です。
受験先を選ぶときは、
「どの県が受かりやすいか」だけではなく、「どの校種・どの自治体なら自分が合格を目指しやすいか」
という視点で考えることが大切です。
特に中学校や高校では教科によって倍率が大きく変わるため、自治体+校種+教科まで確認しておきましょう。
最後に、倍率は毎年変動します。
この記事の倍率を参考にしつつ、実際に受験するときは必ず各自治体が発表する最新の募集要項・採用予定人数・試験日程を確認してください。
倍率を味方につけて、自分に合った受験先を選びましょう。
